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となりの怪物くん 初日舞台挨拶 TOHOシネマズ日比谷 2018/04/27【感想】

☆☆☆☆☆舞台挨拶

☆★★★★映画本編

映画本編は酷評になります。舞台挨拶は最高でした。

 

菅田将暉さん、山田裕貴さんの「あゝ、荒野」コンビ。今をときめく女優、浜辺美波さん。土屋太鳳さん。池田エライザさん。そして「君の膵臓を食べたい」で脚光を浴びた月川翔監督が登場。

 

司会者が出演者を紹介し、登場すると歓声&拍手が上がります。内容についてはプレス用の記事をご覧下さい。

 

本編公開前に出演者が内容の面白さをアピールしますが、出演者の方々はそんなに作品に思い入れないのでは?と思うトーク内容。メインエピソードよりも田口トモロヲさんの出演シーンを推す始末。和やかな雰囲気に会場は包まれますが、それは演者が壇上に登場している間だけだった事を後に気付かせます。

 

短い間の舞台挨拶が終わり、演者が退場したすぐ後に、客席から4割以上の人が退場するという異常な光景を目の当たりに。そんな様子を伺いながら、司会者の女性がキレ気味に「これから映画本編お楽しみ下さい!!」と諭す様子に驚いたが、試写等で見たであろうお客さんは無慈悲に出口に向かいます。しかし、本編を見て思った事はあの光景が作品の評価なんだろうなという事。

 

目当ての演者が出演しているのに、席を立つとは内容が余程面白くないんだろうなぁと感じた瞬間でした。面白い映画なら演者目当てで来場した方も席を立たず複数回視聴するだろうが、そんな映画ではない事があの光景を見たら理解出来てしまった場面に。

 

映画本編は面白い原作と素晴らしいキャストを生かし切れない演出。薄い心理描写、駆け足で進む展開。よく原作者の、ろびこさんがブチギレなかったなぁという改悪っぷり。

 

ハル・ヤマケンの雫に惚れる要素、あさ子がみっちゃんに惚れる要素、千づるがハルに惚れる要素の描写が全く無いと言って良く、それに加え父親との確執エピソードを入れたせいで、全てにおいて、深い所を掘り下げず、駆け足そして印象の薄い内容になった。ラストシーンについては、Mr.Children「エソラ」のPVの一部の完全再現じゃねぇかと。一人突っ込みを入れてしまった。監督が印象に残るシーンに上げていたが、あれはオマージュと言っていいのか、パクリなのかは分からない。

 

「あゝ、荒野」コンビの菅田将暉さん、山田裕貴さんが再び集結し、「君の膵臓を食べたい」で脚光を浴びた浜辺美波さんが出演される。原作も面白いという事で期待していたが、正直「残念」という感想しかない。

 

どうしてこうなってしまったのか。今回は酷評する側に回ってしまった事を残念に思う。

 

菅田将暉さん、山田裕貴さん、浜辺美波さん、土屋太鳳さん、池田エライザさんと豪華キャスト陣を直で拝見した事はとても嬉しく思い出に残る。特に遠目からでも分かる、浜辺美波さんの可愛さ&透明さが本編よりも脳裏に焼きついている。

 

ゴールデンウィークに是非!と言いたい所であるが、オススメは出来ない。