全3巻
ストーリー
パソコン部に所属する高校一年生「許斐七海」。パソコン部顧問の薦めで怪しげなITコンサルタント会社にて職業体験をする事になる。社長「山田仁五郎」の下で案件に取り組む事になった「ナナ」を待ち受けていたのは電子書籍出版を渋る漫画家に電子書籍化を勧め説得する事であるが果たして...電子書籍の現状と未来とは...
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業界の裏側を知る事で少しだけ読解記述力が付いた気がする面白い漫画
残念ながら打ち切られた漫画。面白い作品だが打ち切られた経緯を見るとやはり出版不況なんだなと思わざるを得ない。
第1巻は漫画の電子書籍立ち上げ、出版までの話。作者の実話を元にした実話は多少混ざったフィクション。第2巻はコンシューマゲーム、ソーシャルゲームの実状と現在を取り上げた話。第3巻は漫画の表現の自由と規制問題の話で展開されていく。
業界の裏側の話であるが読み物として面白く参考になる部分も多い。電子書籍はKindleしか実質選択肢はなく、ハードとしての機能を完全にAmazonに持って行かれたのは日本の出版業界のミスであり、業界の悪しき体質のせいである。早い段階に業界で団体を作りハードを作成し、コンテンツを組み合わせれば、黒船は防げたかもしれないが時すでに遅し。外資系はそういう所が強く、行動力がある。日本企業が勝てないわけである。
コンシューマゲームとソーシャルゲームの対立も面白い。制作費が高い家庭用ゲームはハードの機能が高くなりすぎて2世代前のゲームに比べて制作費が高く利益にならない可能性が高い。それに比べソーシャルゲームは制作費もあまり掛からず、当たれば誰かが課金してくれるから利益率も高い。
これはコナミを見てる感じがして、メタルギアの小島秀夫氏を解任してから、ソーシャルゲームに力を入れだし、利益が上がった事と同じであり、時代は課金してレベルを上げるかDLCで追加コンテンツする時代になっている。ゲーム会社も営利企業なんだなと思う。
最後に表現の規制の問題。一般誌で見るエッチな絵と青年誌で見るエッチな絵。はどちらに興奮するか。正規と同人の違い。どこまでが良くてどこからがダメか。
読解記述力を磨けばディスプレイの中で起こった事も冷静に対処し、やり過ごすことも出来る。今流行の宗教も教祖さんの戦略勝ち。メディアも大衆も吠えて吠えて吠えまくり良い宣伝になっている。
業界の裏側を知る事で少しだけ読解記述力が付いた気がする面白い漫画。
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