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【ライブレポート】Mr.Children Thanksgiving25 日産スタジアム 8月6日(日)公演

 

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未完以来の日産スタジアム。今回は25周年ということで「Thanksgiving25」のツアータイトル。

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ライブレポート

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台風の予報も外れ、天気は快晴。座席はFC先行チケット、アリーナ75~80列、1~50番台で参戦。

 

17時10分押しで開演。過去のアルバムジャケットと楽曲のインストと共にスクリーンに映像が流れます。盛り上がる会場と共にMr.Children+サポートメンバー登場。

 

1曲目はアルバム「Q」から「CENTER OF UNIVERSE」。ギターを掻き鳴らしボルテージが上がり、その流れで「シーソーゲーム」。ライブで盛り上がる楽曲なのに本人曰く何言ってるか分からないとの事で封印されていたが、HOME-in the field-(ap除く)からの10年越しの演奏。ライブで久しく演奏される事もなく全体で見たら一番盛り上がったライブ向きの曲。「名もなき詩」も披露し、感謝祭に相応しい怒涛の3曲。

 

感謝を伝えるにはこの曲は外せないとMCが入り、「GIFT」「Sign」。センターステージに移動しMC。JEN氏のちょっかいに小春氏苦笑い...ホールツアーは少人数編成で全国を廻っていて、その少人数編成で出来た曲がこの曲です。と「ヒカリノアトリエ」。25周年記念シングル第一弾ということでセットリストからは外せないであろう曲。しかし会場のノリはイマイチ。イマイチ乗り切れない流れからMCが入り、「夏にピッタリな曲、僕らのデビュー曲!」からの「君がいた夏」。会場からは歓喜の声?悲鳴?今日の公演はこの楽曲が聴けただけで満足。hiwamariでライブ音源が収録され、二度と聴けないのだろうなぁ。と思った矢先の披露。1日目と微妙にセットリストが変わっているようで、「CROSS ROAD」とバトンタッチ。欲を言えばどっちも聴きたかったというのは贅沢なんだろう。

 

デビュー曲の余韻に浸る間もなく、センターステージソロ「innocent world」の入り。サビの横振り、会場大合唱の一体感は毎回お祭り騒ぎ。その後「Tomorrow never knows」を披露。2回目の怒涛のセクション。

 

「Simple」を披露する前にMC。「Mr.Childrenの楽曲のSimpleが擬人化した場合、Mr.Childrenに送りたい楽曲。分かるかな?」という難問に会場困惑。「一緒に歌ってもらっても」と告げ、曲に入りセンタースクリーンには歌詞。シンプルなアレンジで会場がホッコリした空気に包まれる。

 

通販の謎な映像がモニターに映し出され、会場がざわつき、今まで見た事の無い程の一時退場。JEN氏「思春期の夏」。トイレタイムという一時休憩にチャンスだと思う人もいれば、あの光景を見てショックを受ける人もいる訳で...なぜセットリストに入れたのか。今ツアー最大の謎。

 

一時退場者がチラホラ戻る中、会場が暗転し「365日」。「思春期の夏」からの緩急に驚きながらもすぐに会場を飲み込む歌声。次に「HANABI」披露。イントロで起こった歓声はやっぱりみんな望んでいたんだなぁと分かる程。

 

ここでMC。ホールツアーを行った経緯や10周年を迎えた時の気持ち、25周年を迎えた気持ちをファンに向けトーク。内容は過激な事サラッと吐露していて「事務所やレコード会社の話題作り」なんてフレーズが出てくるとは...驚きであった。「1999年、夏、沖縄」を25周年Ver.アレンジ。ラスト前でファンに向け感謝を伝えるシーンもあり、感動の一曲に。

 

「足音」「ランニングハイ」「ニシエヒガシエ」「ポケットカスタネット」と披露して行きますが、ここらへんはあんまり覚えてないやです。

 

「心の葛藤の部分を色々表現して見ました、この曲であなた達をやっつけたいと思います」と自信満々に語り、新曲「himawari」。CD音源よりもライブ映えする曲であり、もっとテレビでプロモーションしてぇ!とお願いしたくなります。ファンは新曲聴きますが、一般層は映画かCMでしか耳に入るしかないのです。これが現在のMr.Childrenよ!と大々的にアピールして欲しい。

 

ライブ終盤に入り「掌 LiveVer.」「Printing〜Dance Dance Dance」「fanfare」「エソラ」を披露し盛り上がりが冷めない中、本編終了。

ここからアンコール。

消える事のない傷。スマホライト。未完ツアーの「I wanna be there」のあの演出であったからこそ感動したが、今となっては負の遺産。Mr.Childrenのアンコールはスマホライトだよね!ライト層に完全に印象付けてしまった。公式でアナウンスしないと今後ずっと続くであろう。この演出が盗撮OKの風潮を生み出しているのは残念で他ならない。私だけならOKだろうという気持ちが会場全体に恐ろしい程感染する場面。この演出は賛否両論。以降どうなることだろうか。

 

アンコール1曲目「overture~蘇生」。から最小限の照明から始まり、会場全体を巻き込んだ「終わりなき旅」。何度聴いても良く、陳腐な表現だが「すげぇ」しか言えず、メンバー同士が向かい合い演奏する場面は痺れますし、特に中川氏のモニター越しに映る映像が印象付けられます。

 

最後の曲が終わり、メンバー紹介、会場に挨拶をし3時間弱のライブ終了。

感想

MCも多く入り、音楽以外で伝える事もあった今回のライブ。シングル曲をこれでもか!と入れてきたセットリスト。しかし、全てのファンを満足させるセットリストを作るのは不可能であり、25年という歴史は名曲が多すぎて、ある人はセットリストに不満を持ってしまうという謎な現象を生む。コアファンはいつになったら「I'LL BE(SingleVer.)」披露するんだろう?と待ち望んでいるが、桜井氏はファンクラブツアーで語った通り、そこまで思い入れがないらしい。あれがない、これがないと不満を並べてもキリがないし、野暮なんだろう。25周年を迎えたヒット曲を作り続けるモンスターバンドもセットリストを考えるのが一苦労な事と思う。

 

日によってセットリストが変わる「Thanksgiving25」ツアー。日替わりのサプライズに驚きもあれば、落胆もある。ドームで「こんな風にひどく蒸し暑い日」を披露したという話を聴くと残念な気持ちがある。


ライブに足を運ぶ度、大人になり、Mr.Childrenが終わりなき旅を作った歳を過ぎ、このままでいいのかなぁと勇気付けられるどころか気落ちする方が上回ったりする時がある。ネガティブですね。すいません。


参加した皆様、ライブ関係者の皆様お疲れ様でした。Mr.Children25周年おめでとうございます。

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セットリスト

01.CENTER OF UNIVERSE
02.シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~
03.名もなき詩
04.GIFT
05.Sign
06.ヒカリノアトリエ
07.君がいた夏
08.innocent world
09.Tomorrow never knows
10.Simple
11.思春期の夏 ~君との恋が今も牧場に~
12.365日
13.HANABI
14.1999年、夏、沖縄
15.足音
16.ランニングハイ
17.ニシエヒガシエ
18.ポケットカスタネット
19.himawari
20.掌
21.Printing~Dance Dance Dance
22.fanfare
23.エソラ
Encore
24.overture~蘇生
25.終わりなき旅

himawari (初回生産限定盤)(CD+DVD)

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  • アーティスト: Mr.Children
  • 出版社/メーカー: トイズファクトリー
  • 発売日: 2017/07/26
  • メディア: CD