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聲の形 第1巻の胸糞の悪さは他には類を見ない。コミュニケーションの難しさを描いた作品。

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全7巻

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ストーリー

 小学6年生の「西宮硝子」は聴覚の障害によっていじめの対象となり、「石田将也」を含めるグループに嫌がらせを受ける。エスカレートするいじめ、度重なる補聴器紛失事件の犯人として担任に押し付けられたのを機に将也は事件の首謀者として、クラス内で孤立する。その事件をきっかけに硝子は転校してしまうが将也はある事実を知る。そして、時が過ぎ高校生になった将也は罪を償う為に彼女を探し出すが...

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「狂気」の熱意がなければ、この作品は「幻」に終わっていた

人間としての機能が欠けている人はある人間から標的にされる。第1巻を読んでいてこんなに不快な気分にさせる作品は珍しい。それはきっとフィクションでありながら「リアル」を垣間見るからなんだろう。


巻が進んでヒロインが主人公に恋愛感情を持つ理由が理解出来なかった。生涯に残るトラウマになる事件や行動を起こされながらも主人公に惹かれるのは自分には到底理解出来ない。


何処から見るかで評価が変わる作品。相手を虐めてた人は成長し、罪悪感を覚える作品であるし、相手から虐められてた人は、絶対的に拒絶する作品。傍観者に立っていた人はそれを物語として作品として読む。


序盤のいじめという胸糞の悪いスパイスがストーリーの面白さを引きたたせている。そうではないと思うのなら、聴覚障害者の少女をいじめを全くしない普通の少年が一目惚れをし一生懸命手話を練習して、心の声を伝える話を想像してみて欲しい。これでいじめという要素が重要であるのは間違いないと思うはず。声にも心にも色々な形がある。

 

この作品が高評価なのは他者がした行いについて自分というフィルターを通して思考させるという点に尽きる。いじめの描写は良いスパイスと表現したくはないが、それがなければただの純愛物語で終わってしまっただろう。一時「幻の作品」となった本作。その作品を拾い上げたのがあの講談社編集次長とは。「狂気」の熱意がなければ、この作品は「幻」に終わっていた。恐ろしくも悲しい漫画。

 

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聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)

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