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一緒にいてもスマホ シャリー・タークル著 手のひらに潜む便利さの対価とは!

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現代人は退屈に忍ぶ時間に耐えられなくなった

私達がスマホに向かう時は「退屈」な時だと言われる。退屈の逃げ場としてスマホは優秀で現代人は退屈に忍ぶ時間に耐えられなくなった。友人、恋人、家族といても、時間さえあれば逃げ込む場所が出来る、恐ろしいツールである。

 

手のひらの機械に慣れきってしまうと遮断された時に不安になってしまう。スマホ依存=電子ドラッグと言っても過言ではない。私達はテクノロジーによって昔に比べて喋らなくなってしまった。自分を含めたフェイス・トゥ・フェイスの会話が苦手な若者が増えた要因としてはスマホの普及は大きい。しかし、ネットで繋がっているという安心感がより孤独を倍増させていて、今こそ会話と取り戻すべきと著者は訴えている。

 

私達は傷つきやすく、電子機器によって無理強いされていて、目の前の人に集中できない程、気を散らされている現状に危険信号を送るべきであり、テクノロジーの消費の仕方を変えなければならない。退屈だって良い、人はそこから時間を掛け、新しい物事を考えつくスマホに頼らなくても良い、思考を持っているはずなのである。頼りすぎた結果、思考力が落ち、調べるだけ調べて考える力を失っていく。一緒にいてもスマホを取り出す、相手の気持ちを考えない私達のように。


ただ直接会って、話をすると失言しまう可能性がある。私の文化は揚げ足とりを取るように、失敗に関して不寛容である。喋る練習も出来ない世の中であり、喋ることを忘れた世代になっているのかもしれない。ネットをする事により傍観者になり、孤独になる。賛同するだけで意見はなく、それが一層孤独感を加速させる。ネットサーフィンは自分より下と思う人を見るのには最適な娯楽であるが、上であると思う人について調べると劣等感を抱いてしまい、それがまた孤独感を味わわせ恐怖に変わる。ネットを使う事で自分の頭がどう順応しているかを考えてみるのも悪くはない。よくよく考えると利点がなかったりもする時がある。


最近の母親は子どもの成長を見ないで、スマホが取って代わっている。そんなに悲しい幼少期を持った子どもはテクノロジーを憎むであろう。大切な時期に見逃してはいけない事もたくさんあるが、スマホはそれを凌駕する中毒性を持つ。


インターネットが生活のじゃまになる時、通知、情報。これらが無ければどれだけ優雅な生活を送れたかと思う。退屈を耐えれないをというのは思った以上にしんどい事でもある。電車の待ちもそうだし、コンビニの待ちもそうであり、昔はそこまでイライラしなかった事が現代では気に障る。緊急ではない用件に返事を返されければならないという面倒さ、それが友情にヒビが入る位の現代。待てない、レスポンスがすぐ欲しいというのはみんなが抱える現代病のようなモノになっている。当然返事をもらうという考え方はもうやめた方がいいのかもしれない。相手は芸能人位なんだの気持ちでメッセージを送ればイライラする事もない。

 

依存症という言葉で片づけてはならないくらいテクノロジーは身近にある。選択肢が多い程、人は満足には思えない「選択のパラドックス」という概念がある。目の前にあるものだけで満足する人の方は選択をしないで良い分人生の満足度が高いらしい。知りすぎるというのも幸せではなく不幸になる原因と言われる。インターネットはその傾向がある。

 

とりあえず欲しくないものを買って届いて部屋が乱雑になる。モノが増えるのに幸せでは現象は誰でも感じた事があるだろう。最近ミニマリストが流行ったのもそういった要因もある。買っても満たされないならモノを減らして満たされる。しかしやりすぎは禁物で最後は自分を減らす究極のミニマリストにならないように注意した方がいい。


マルチタスクも実際生産性は上がらず、色々手を付けて、処理速度が忙しい「感じ」だけはし、充実感が味わえる。という勘違いが起こる。実際のところ一つ一つ集中し終わらせて行く事が一番速い。集中を注意でそらされると戻るのには時間が掛かる。マルチタスクが思ったより作業スピードが上がらないのはそういったこともある。


書く重要性を疑問視している人がいるが、書くスピードは限られて丸写しは無理なので要点だけをつかんで大事な事はなんなのか見極める事である。写真で撮って終わりでは何も身につかない。楽は本当に人を緩やかな死に追い込んでいる気にしかしない。


「私のどうってことない人生誰が気にすんの?」でプライパシーを気にしない人を気にする事もいる人は大勢いる世の中である。そんな人が羨ましく、今の時代喋らない方が身のためでオンライン上には逃げ道がない。JK文化特集でやっていたが、LINEもスクショされ転送されるらしく、オンラインに逃げ場はなく実際に集まって会話をするという事がある。ということをテレビでやっていた。


スマホはアクセサリーではない、人を変えるほどの心理学的影響力のある電子機器。利用は気を付けた方がいい。ネットは素晴らしいツールだが、どんな事にでも向くということではない。一つの事をだけをするのは難しいけどそれがストレスを減らすのを忘れないようにテクノロジーと向き合っていかなければならない。

 

なぜ人は誰かと一緒に居てもスマホをしてしまうのか、ツールとしてメリット・デメリット等を詳しく知りたいならおすすめの一冊。

一緒にいてもスマホ ―SNSとFTF―

一緒にいてもスマホ ―SNSとFTF―

  • 作者: シェリー・タークル,日暮雅通
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2017/02/27